に投稿 コメントを残す

投手の球速はどこから生まれるのか?

投手の球速が重要視される時代となり、どこからパワーが生まれるのかを知りたい選手もいると思いますので簡単に解説します。

複数の要因によって生まれます。以下は、球速が形成される主な要因です。

  1. 下半身の力:
    • 投手が地面をしっかりと感じながら、脚の力を効果的に使うことが重要です。太ももやヒップの強化により、力強い踏み出しと推進が可能になります。
    • ピッチャープレートをいかに陸上選手のスタートブロックのように強くプレートを押せるかも非常に球速に大きく関わってきます。つま先でプレートを蹴るのはなく、プレートを強く押して出力を上げてから軸足を回転させて腰を回転する2段階を踏むことで、大きなパワーが生まれます。キングオブザヒルがこの動作の習得に最適です。
  2. 体幹(コア)の強化:
    • 体幹の筋力は、上半身と下半身の連携を助け、投球のパワーを向上させます。コアが強化されると、腰の回転や上半身の安定性が向上します。ヒップ&ショルダーセパレーションという下半身から上半身の捻りによって大きなパワーが生まれます。このパワーが球速の80%を生み出すと言われています。
  3. メカニクスの最適化:
    • 正確で効率的な投球メカニクスが球速向上の鍵です。腕の振り、脚の使い方、体の回転など、すべての要素が連携してエネルギーをボールに伝達することが求められます。どんなに筋力があっても効率的なフォームを見に付けていないと簡単に故障につながります。ロープトレーナーなどで正しい腕の振りを習得することが大前提となります。
      Rope Trainer
  4. 柔軟性:
    • 関節や筋肉の柔軟性は、広い振り幅や正確なメカニクスの維持に役立ちます。柔軟性が十分でないと、制動や加速が制約される可能性があります。
  5. リリースポイント:
    • 正確で一貫したリリースポイントを維持することは、ボールの軌道を安定させ、相手バッターを欺く要素となります。リリースポイントの安定性が球速に影響を与えます。パワー系投手のストライド幅は身長の約110%と言われています。その分だけボールに加速度が付きやすくなります。チャップマンやリンスカムなどは120%のストライド幅と言われています。
  6. トレーニングと経験:
    • 定期的なトレーニングと実戦経験が球速向上に不可欠です。反復練習によって筋力やメカニクスを向上させ、実際の試合でのプレッシャーに対応する力を養います。

これらの要因は複雑に絡み合っており、個々の投手によって異なる組み合わせがあります。投手はこれらの要因をバランスよく組み合わせ、個々の特性に合わせて継続的にトレーニングと調整を行うことで、より速いボールを投げる能力を発揮します。

に投稿 コメントを残す

ロープトレーナーが肩の故障を防ぐ!

先日、ロープトレーナーを購入されたお客様から、「肩の痛みが消えた」というメールを頂きました。肩関節の構造を知ることで、正しい投げ方をすることで肩の痛みから解放されることは可能です。特にローテータカフの構造を理解することが非常に重要です。
ローテータカフ(Rotator Cuff)は、肩の関節を構成する一群の筋肉と腱の総称です。これらの筋肉と腱は肩甲骨と上腕骨の間に位置し、肩関節の安定性を提供し、様々な動作において肩の正確な動きをサポートします。主に肩の外旋(rotation)や挙上(elevation)などの動作に関与します。

ローテータカフは、次の4つの主要な筋肉で構成されています:

  1. Supraspinatus(上方棘筋): 肩甲骨の上方に位置し、上腕骨の頭部と肩甲骨の棘の下を通り、外旋と肩の挙上に関与します。
  2. Infraspinatus(下方棘筋): 肩甲骨の下方に位置し、上腕骨の頭部と肩甲骨の棘の下を通り、外旋に重要な役割を果たします。
  3. Teres Minor(小円筋): 肩甲骨の外側に位置し、外旋と肩の外側への引き寄せに寄与します。
  4. Subscapularis(肩甲下筋): 肩甲骨の前面に位置し、内旋と肩の内側への引き寄せに関与します。

これらの筋肉と腱は、協力して肩関節の運動を制御し、特に上腕骨の頭部を正確に中央に配置して肩の安定性を確保します。ローテータカフの損傷や炎症は、肩の痛みや制限された動き、機能の低下を引き起こす可能性があります。スポーツや重い物の持ち上げ、反復動作などが原因で、急激な動きや長期間にわたる使用によって損傷が発生することがあります。

ローテータカフのトラブルは一般的であり、治療法には安静、物理療法、抗炎症薬の使用、そして重度の場合には手術が含まれることがあります。肩のトラブルを予防するためには、適切なストレッチや筋力トレーニング、姿勢の正しい保持などが重要です。医師や理学療法士の指導を受け、正確な診断と治療プランを得ることが重要です。

ジョン・スモルツ氏が語るロープトレーナーに語る

下記のトレーニング用品が必須!

ショルダーチューブ

Jバンド

に投稿 コメントを残す

トレーニング用品で肩や肘の故障を防ぐ時代!

肩や肘の故障を防ぐためには、適切なトレーニングと予防策が必要です。以下に、特に肩や肘に焦点を当てた野球トレーニング用品や方法について詳しく説明します。

  1. Resistance Bands(抵抗バンド): Jバンド
    • 抵抗バンドは、肩の強化や柔軟性向上に効果的です。内外転、伸展屈曲、肩甲骨の動きなどをトレーニングすることで、肩の安定性を向上させ、故障のリスクを軽減できます。
  2. Shoulder Tube(ショルダーチューブ): ショルダーチューブ
    • ショルダーチューブは、肩の安定性を向上させるために使われます。これにより、肩関節の運動範囲を改善し、投球時の負担を分散させることができます。
  3. Medicine Balls(メディシンボール): キングオブザヒル
    • メディシンボールを使ったトレーニングは、全身のコア強化やスローイングモーションのトレーニングに適しています。安定したコアは、肩や肘にかかる負担を軽減するのに役立ちます。
  4. フォーム矯正用トレーニングボール: ロープトレーナー
    • 特に投手向けに開発されたトレーニングボールは、正しいフォームや投球メカニクスを習得するのに役立ちます。これにより、肩や肘への負担を最小限に留めることができます。
  5. アイスボールやクールダウン用品:
    • 練習や試合の後にアイスボールやクールダウン用のアイテムを使用することで、肩や肘の炎症を軽減し、怪我の回復を促進できます。
  6. ジャンプロープやアジリティコーン:
    • 全身の動きや反応力を向上させるトレーニング用具も重要です。特にアジリティコーンは足の動きをトレーニングし、フィールディングやベースランニング時の急激な動きに対応する力を養います。
  7. プレートウェイトやディップバー:
    • 肩や肘だけでなく、上半身全体を強化することも重要です。プレートウェイトやディップバーを使用して、トータルな筋力を養いましょう。
  8. 専門のフィジカルセラピストやコーチの指導: レジースミス・オンライン・アカデミー投球編
    • プレーヤーは定期的に専門のフィジカルセラピストやトレーニングコーチの指導を受けることが重要です。個々のプレーヤーの身体状態に合わせた効果的なトレーニングプログラムを作成できます。

これらのトレーニング用品を使った総合的なアプローチは、肩や肘の強化だけでなく、全身のバランスとコアスタビリティを向上させ、野球での怪我の予防に貢献します。プレーヤーはトレーニング前に医師や専門家に相談し、適切なプログラムを確立することが大切です。

RHKトレーディングINC.の野球トレーニング用品や動画を是非、お試しください。

に投稿 コメントを残す

今永昇太投手の成功を支えたキネティックアーム

今永昇太<横浜DeNA>がシカゴ・カブスと契約、見事にメジャーリーガーとなりました!
それまで非常に怪我が多く、肩の手術、上腕の肉離れなど、コンスタントに活躍をすることが難しい期間が続いていました。しかし、下記の記事にもあるように、藁にもすがる思いでキネティックアームをRHKトレーディングInc から自費で購入してから故障がなくなり、WBCでも決勝戦に先発するなど、大きな活躍をしました。もともとテイクバック時に、背中の後方に肘が入るところがあるために、肩への負担が大きくなっていました。また、振り遅れる腕をカバーするために代償運動が起こり、さらに大きな負担が上腕に掛かっていたと推測します。
これからもキネティックアームを使用して、メジャーリーグでの活躍を祈願しております。

 

に投稿 コメントを残す

野球トレーニングに必要な要素とは?

優れた野球選手になるためには、そのトレーニングには多くの要素が関わり、総合的かつ効果的なプログラムを構築するためにこれらの要素を組み合わせることが重要です。以下に、野球トレーニングに必要な主要な要素について詳しく説明します。

  1. 基本的な技術の向上: 野球の基本技術は打撃、投球、フィールディングなどが含まれます。トレーニングプログラムにおいては、適切なフォームや動作の修正を行い、各プレイヤーが基本技術を向上させることが求められます。個別に選手の強みや課題を把握し、適切なアプローチを取ることが重要です。また、効果的なドリルを反復的に取り入れることで、技術が向上を促します。
  2. 身体的なコンディショニング: 野球は全身を使うスポーツであり、選手は動きやすく、力強い身体を維持する必要があります。トレーニングには脚力、コアトレーニング、全身の筋力強化が含まれます。定期的な身体検査を通じて、選手の体力や筋力の向上状況を把握し、トレーニングプログラムを最適化します。
  3. スピードと敏捷性の向上: 野球ではベースランニングやフィールディングの瞬発的な動きが求められます。スプリント、コーンドリル、アジリティトレーニングなどを通じて、選手のスピードと敏捷性を向上させます。これにより、プレーの迅速な反応が可能になります。
  4. 筋力トレーニング: 投手や野手など、ポジションごとに必要な筋力が異なります。特に肩や腕の強化は投手にとって重要です。適切な重量のトレーニングやバランスを考慮した筋力トレーニングを導入し、選手のパフォーマンス向上を図ります。
  5. 柔軟性トレーニング: 怪我予防やパフォーマンス向上のために、柔軟性トレーニングが欠かせません。ストレッチやヨガなどを取り入れ、関節の可動域を広げ、選手の柔軟性を向上させます。
  6. メンタルトレーニング: 野球はメンタルな強さも求められます。プレッシャーの中で冷静さを保ち、ポジティブなマインドセットを持つためのメンタルトレーニングが必要です。集中力向上やストレス管理の技術を磨くことが重要です。打撃や投球の正しい考え方を身につけることで本来のパフォーマンスを発揮できるようになります。
  7. 戦術的な理解: チーム全体での連携や個々のポジションの戦術的な理解も欠かせません。相手チームの特徴やゲームの進行に応じて適切なプレーを行うために、戦術的な理解を深めるトレーニングが必要です。ルールを熟知することは非常に重要なことになります。
  8. 栄養と休息: 適切な栄養摂取と十分な休息は、トレーニングの成果を最大限に引き出すために不可欠です。バランスの取れた食事や十分な水分補給、十分な睡眠を確保することで、選手の身体の回復力が向上します。日本では練習時間が長過ぎることによる疲労が故障に繋がるケースが多くなります。適切な休息を取ることが自分を守るために非常に大事になります。

これらの要素を組み合わせ、個別の選手の特性やニーズに合わせてトレーニングプログラムを調整することが重要です。継続的なモニタリングと柔軟な調整を行いながら、野球選手の総合的な能力向上を図ります。

代表 滝口