メジャーリーグで活躍する前田健太投手。
その高い投球技術と真摯なトレーニング姿勢は、多くの野球ファンや若手選手の憧れとなっています。
しかし、そんな前田投手も2023年シーズンにはある課題に直面していました。
それは、投球フォームの乱れです。
フォーム崩壊の原因は「ウエイトボール」?
昨シーズン、前田投手は上半身の回転力を高めるために、重いウエイトボールを後方に投げるトレーニングを取り入れていました。
一見、体幹や肩甲骨周りの可動域を高める優れた練習にも思えますが、問題は下半身との連動性が損なわれたこと。
映像で見ると、前足が着地した瞬間に胸がすでにホームベース方向を向いており、体が早く開いてしまっていたのです。
この状態では、下半身の力をうまくボールに伝えることができず、フォーシームにも本来のスピンがかからないという状態に。
いわゆる「上半身だけで投げる」フォームになってしまい、結果的に球威やコントロールにも悪影響が出てしまっていました。
再構築への第一歩「クリーン・フエゴ」の導入
この課題を解決するため、前田投手がキャンプで導入したのが、**クリーン・フエゴ(Clean Fuego)**という特殊なトレーニングボールでした。
一見すると、両端がカットされた少し変わった形状のボール。
しかしこの形こそが最大のポイントで、正しいスピンで投げなければ回転が乱れ、ミスが目に見えて分かるのです。
つまり、フォームやリリースのズレをごまかすことができない、極めて実戦的なトレーニングボールなのです。
前田投手はこう語っています。
「普通の丸いボールだと、ミスしても気づきにくい。でもクリーン・フエゴなら、ちゃんとリリースしないとキレイに回らないんです」
さらに、このボールは重さもある程度あるため、リリースポイントを“ボールの後ろ”で意識しなければ、正確に投げることができません。
この感覚こそが、理想的なリリースと投球フォームの再獲得につながっているのです。
リリースミスを“見える化”する革新的トレーニング
クリーン・フエゴは、投球時の回転軸のブレや指先の使い方がすぐに目に見えるため、感覚のズレを修正するのに非常に有効です。
特に前田投手のように、シーズン中にフォームの違和感が蓄積してしまった場合、再現性の高いリリース動作を“体に再教育”するためのツールとして最適です。
前田投手は、毎日のキャッチボールの最初にこのボールを使うことで、
自然と正しいリリースの位置や、理想的な体の使い方を思い出す感覚で練習に取り組んでいるとのこと。

メジャーリーガーも続々愛用中!
実はこの「クリーン・フエゴ」、前田投手だけでなく、トレバー・バウアー投手や複数のMLB球団も導入している、いま注目のトレーニングギアです。
その理由はシンプル。“間違った投げ方”がすぐに分かるからです。
また、軸のズレが明確に見えるため、スピン効率(Spin Efficiency)の向上にも大きな効果を発揮します。
近年の野球界では“数字で評価される時代”に突入し、リリース時の指のかかり方や回転軸は勝敗を分けるほど重要視されています。
クリーン・フエゴは、まさにそうした“見えにくい感覚”を「見える化」してくれるツールなのです。
野球少年からプロ選手まで。フォームに悩む全ての人へ。
「なんとなくズレてる気がする」
「リリースの感覚が安定しない」
「スピンが安定しない」
そんな悩みを抱える選手に、クリーン・フエゴは確かな手応えを与えてくれるはずです。
前田健太投手のように、フォームを一から見直したい時こそ、シンプルかつ確実な道具が力を発揮します。
あなたもぜひ、体の感覚を取り戻す第一歩として、この革新的トレーニングボールを体験してみてください。